正義 - 公平、誠実 -
裁きを司る正義の女神アルデミスは天秤と剣を持ち、全ての物事をバランス良く慎重に、
そして公平に裁くことを表現しています。
審判することはとても冷静な洞察力を持つ事が必要ですので、
自分にも厳しく公平に判断しなければなりません。
日本も裁く人に女神が多ければと、私は常々願います。特に離婚となると、
女性は相当慎重に動かなければ傷つき損して泣き寝入りなんてことになりかねません。
日本の離婚制度は男性に都合が良いよう出来ているからです。
女性一人がこの国で子供を抱え生きていくには過酷な試練が未来に待ちうけています。
たかが夫の浮気くらいで離婚し、後々苦労すると思ったら、我慢と辛抱を選んでしまう。
哀しい現実を多く耳にします。
例えば女性側に法律の知識が何も無く、男性側から一方的に協議離婚を迫られ、
はんこを押してしまうと、女性は無一文で社会に放り出されてしまいます。
そんなひどい目に合わない様、結婚する時、いざという離婚の事態を想定して、
冷静に法律を勉強しておきましょう。
最初から離婚しようと思って結婚するカップルはいません。
しかし、長い年月は時として残酷な運命を招いてしまう場合もあります。
離婚裁判には5つの原因が必要になります。
不貞行為、3年以上の生死不明、悪意の遺棄、強度の精神病、婚姻を継続しがたい重大な理由です。
裁判離婚ではプライバシーが守られないし、弁護士も依頼しなければならない、その費用も含め、
精神的、経済的な負担も覚悟しなければなりません。
例えば夫が浮気した場合の慰謝料の平均額はなんと300万円。
少なすぎと驚く方がずいぶんいらっしゃると思いますが、養育費の平均額も、子供一人月々3万円。
現実は相当厳しいのです。
その少なすぎる慰謝料や養育費も、滞ったり払わなかったりする不誠実などうしようもない男性が
多く存在します。
要するに、女性はじたばた騒がず、家の中でじっとしてろという、男性社会的な法律なのです。
アメリカや他の先進国は、慰謝料も養育費もそれなりにちゃんと支払われ、養育費が滞った場合でも、
給料の差し押さえができるようになっています。日本はまだまだ女性には厳しい国なのです。
結婚するのは簡単ですが離婚は沢山のエネルギーを消耗します。アルデミスがいないこの国で
女性がたくましく生きて行くにはどうすればよいのか。
それは敵(男性が作った法律)を知る事からはじまるのです。
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