隠者 - 探求、知識、良い友達からの助言 -
年老いた賢者が行燈を持ち闇の世界を照らしています。精神的暗黒を照らしながら、
光を求める人々に助言、忠告をし、救うという大切な役割を担っています。
迷いや争い、間違いをなくすのには知性や理性という明かりが必要なのです。
隠者が助言するように、耳が痛い事をストレートに指摘してくれる友達は貴重です。
友達からの助言や指摘は、された瞬間は気分が良くないし、おもしろくないでしょう。
でも、親の説教と同じく、後でじわじわ効いてくるものです。
成人を過ぎると、ありがたい忠告や助言をしてくれる人がどんどん減ります。
いい大人なんだし言ってもムダ。反感かわれて喧嘩になるのも嫌だしという風に、
大人同士の距離がありがたい助言を遠ざけてしまいます。
ですから仲の良い信頼できる友達を持つということは、長い人生にとって、とても大切なのです。
友達の助言や指摘から、今まで気付かなかった自分自身のウィークポイントや、
大人としてのマナーをどんどん覚えて行くからです。
マナーとはいったい何でしょうか。マナーとは、作法でも堅苦しいことで何でもなく
回りの雰囲気を壊さず、不愉快にさせない配慮や気遣い、思いやりの事だと私は思います。
礼儀作法はそういった類の本を買えば、一夜漬けで覚えられるかもしれません。
しかし、マナーは違います。学校でも会社でも誰も貴方に教えてはくれません。
貴方が自分で勉強し、誰かの助言や忠告を素直に受け、反省し、考え、
身につけて行かなければならないのです。
隠者の様に、真の知恵がある人は、謙虚さがいかに尊いものかを知っています。
謙虚さを持って、はじめて貴方をより魅力的にする知識や有益な情報を手に入れることができるのです。
友人の助言をありがたく謙虚な気持ちで耳を傾けるか、もしくは私は私と開き直り
傍若無人な人生を送るか、さて、貴方はどちらの生き方を選ぶのでしょうか。
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